あなたがいないと生きていけないというのは、正しいのかもしれない。

あなたがいないと生きていけない

「あなたがいないと生きていけない」そんなことを言うと

とても重い女だと思われたりして、

嫌な思いを相手にさせてしまうのではないかと思ってしまいませんか?

 

そんなことを言って騒ぐ女を見ては

「みっともない」

と思ったことはないでしょうか?

 

でも、実際に、相手がいなくなった時、

あなたが冷静でいられる確率は、実はとても小さいのかもしれません。

 

「せいせいした」と言いながらも、言動がおかしくなっていく

これは実際に私が知っている方の話です。

旦那さんの具合が悪くなり、入退院を繰り返し、

いざなくなったときは、

「いなくなってやっと自分の時間が持てた」

とまで言っていた方がいました。

 

しかし、徐々にその言動がおかしくなっていったそうです。

初めは、娘に「夜中に演奏している人がいて眠れないんだ」という電話に始まりました。

次に「通帳が盗まれた。あいつが怪しい」

しばらくしたら

「気がついたら戻っていた。通帳がなくなったと築かれたと焦り、あいつが元に戻したんだろう」

 

「最近ふらふらするんだけれども、何かの病気じゃなかろうか・・・」

 

そんな言動を繰り返し、次第に仲の良かったご近所からは、

娘にクレームの電話が入るようになったそうです。

 

次第に娘も自分の母の言動に振り回され、

ケンカになることもしばしば起こるとのことです。

 

きっかけは長年連れ添った夫の死

自分の母の言動が変になったのは、

やはり夫の死がきっかけではないかと娘は言っていました。

 

実は同時期に、

その方とは全く関係のない別の知り合いからも、

父を亡くした後、母が困った言動を繰り返しているという

話をされていたので、驚きました。

 

二人とも、長年連れ添った夫がなくなり

初めは「やっと自由」「せいせいした」とまで言っていたそうですが、

しばらくたってから、周囲をここまで困らせることになりました。

 

夫婦というのは切っても切り離せない縁でつながっている

この話を聞いてから、

夫婦というのは、切っても切り離せない縁でつながっている存在で、

お互いになくてはならない存在なんだろうなと感じました。

 

「あなたがいないと生きていけない」

 

という言葉は、あながち嘘ではないのだろうな。と感じました。

そういう存在に出会えた奇跡を喜ぶべきなのか、

それとも失った時の絶望を恐れ何もしないのか・・・。

どちらにしても、

夫婦という形は、単なる「家族」ではなく、「半身」なんだと思いました。

自分の半身を失っては、

今までどうやって生きてきたのかわからなくなります。

それほどまでに、精神的にもろくなってしまうのかもしれません。

 

私も、初めて人を好きになった時に、

その人と一緒にいると、不思議となんでも乗り越えられる気がしました。

その人と一緒なら、大変なことでも、何とかやりきれると・・・。

 

でも、強制的にその人と一緒に仕事ができなくなり

その後私は「今までどうやって仕事してたっけ?」

ちょっと失敗したくらいで「私、こんなに何もできなかったっけ?」

細かいところに「どうでもいいや」と思ったり、

なんか足元がぐらぐらと頼りない感じがしました。

 

大変さで言ったら、彼と一緒に乗り越えた時の方が

断然大変だったのにもかかわらず、

今では小さな波でさえも乗り越えることができません。

 

人は一人では生きてはいけない

相手に依存するのはとても恐ろしいことではありますが、

一人では乗り越えることができないことでも、

この人とだったら不思議と乗り越えることができた。

 

そんなことをできてしまうのが「夫婦」という存在であり、

だからこそ「家族」を築いていくことができるのかもしれません。

 

自分の半身を失った時、一人では生きていけない恐怖を味わうかもしれない。

でも、やっぱり、

「あなたがいないと生きていけない」

そんな相手に出会えたことは、奇跡的なことだし、素敵なことだとも思います。

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