どんなに嫌な思いをしても、自分だけは正しくあらねばならない

自分で蒔いた種は自分で刈り取らなければならない

若いときに子供を二人も生みながらも、夫と離婚し、

シングルマザーとして、

昼も夜も働きながら二人を子供を立派に育て上げた経験から、

彼女はよく

「自分で蒔いた種は、必ず刈り取らなければならない時が来る」

といったものでした。

 

自分自身に対する戒めのようなものもあると思いますし、

自分が誰かに対して、いやな思いをさせられたときに、

そういって心を落ち着かせていたのかもしれません。

 

当時は「そんなものか」くらいにしか思っていなかったのですが、

様々な人と、数年間かけて付き合ってくると、

その言葉が身に染みてわかるようになってきます。

 

人に仕事を押し付け続けた女性の大収穫期

以前、私が働いていた職場で、

「私、忙しいからこれ、できません。ほかの人にやってもらってください」

と言って、自分の仕事をいろんな人に投げていく女性がいました。

忙しいくせに、別の人の仕事を、管理職でもないのに逐一チェックして

「ここができてない」「なんでこんなことするの」と

部署全体の会議でつるし上げるような人でした。

それだけでなく、別の部署の人にも「○○さん仕事できないから・・・」と

あたかもその人のせいで自分が苦労しているかのようなことを触れ回っていたそうです。

 

その方のせいで、辞めていった人たちも何人もいたそうです。

それでも、その方はおとがめなし。

相変わらず「忙しいから・・・」と周囲に仕事を回して、

自分は他人のミスの指摘に精を出していました。

 

そんな状態が、私の知る限り10年以上にもわたり、繰り広げられてきました。

しかし、ある時、その方の現状に不満を募らせた人が上司に訴えたが聞いてくれず、

リストラのような形で首を切られてしまいました。

 

しかし、その状況を周囲は知っており、

だれも、辞めた方の仕事を受け取ろうとしませんでした。

もともとやっていた人がやればいいのでは?とのことで

、仕事が自分のところに戻ってきてしまいました。

 

今まで大して仕事をしていなかったのに「忙しい・・・」と漏らしていた方は、

本当に忙しくなってしまい、

でも、だれも手伝ってもくれず、自分がミスをしたところで、

だれもかばってはくれませんでした。

 

次に考えたのは再び別の人に仕事を押し付けようとすること。

ただみんな、かつての彼女のように

「忙しいので無理」「もともとあなたの仕事をすでにやらされている」

と断られました。

 

自分の行いが、自分に戻ってきた瞬間でした。

そして新しい人材が入ってきても、すぐにやめられてしまい、

ますます余裕がなくなっていったそうです。

 

自分の行いのせいで、信用を失う人の末路

結局のところ、人間関係で最も大切なのは、どれだけ相手を信頼できるかだと思います。

 

信用を失うような、誠意のない行動をしていると、

その人が困っていても助けたいと思われないだけでなく、人が避けるようにいなくなります。

そして孤独の中、自分が誰かに対して行ってきたことをされ続けるのです。

 

善良な人は、ここで自分の行いが悪かったことに気がつき、

行動を考えを改めます。

仕事を押し付けられるという行為、誰かのミスを公の場でさらす行為が

いかにひどい行為であることに気がつき、

今後そういった行いをしないように努めることができます。

 

しかし残念なことに、大半の人は、収穫期になっても

それを誰かのせいにし、結局同じことを繰り返すだけです。

何も変わらないどころか、事態はどんどん悪化していくことになります。

 

先ほど述べた女性の話では、

結局、新しく雇った人に「仕事を教える」ことまでしたら

すぐに自分の仕事を楽にしたいがために、自分の仕事を押し付けだします。

そして新しい方がミスをすれば、そのミスを公の場で断罪し、

それを繰り返された新人は、耐えきれずに辞めてしまいます。

そして再び仕事が自分のもとに舞い戻ってきます。

ひどい場合には、新人さんが新しく取り組んでいた仕事がプラスされることもあります。

 

この悪循環に陥っても、彼女は自分の行いの悪さに気がつかないそうです。

しかし、この先に待っているのは、

自分の行いのせいで、辞めざるを得なくなった人たちと同じ道しかありません。

 

このように、自分で蒔いた種は、自分で刈り取らなければならない時が必ず来ます。

だからこそ、

どんなに相手から不愉快な思いをさせられるような言動をされても、

自分自身はその相手に対して、正しく接しなければならないのです。

 

あなたが、その人に対して、わざわざ制裁を加える必要はありません。

その人は、その人の言動によって、制裁を受けることになるのですから。

まとめ

誰かに嫌なことをされたり、はめられたりした経験ありませんか?

でも、いやなことをする人には、いやなことをしていい理由にはなりません。

なぜなら、いやなことをする人は、自分自身の行いによって、

その行為が自分に何らかの形で返ってくるからです。

だから、あなたが、だれかに嫌なことをしてしまったら、

それもめぐり巡って、あなた自身に戻ってきてしまいます。

 

ですから、あなた自身は、常に正しいと思う行動をとらなければなりません。

それが巡り巡って、自分を助けてくれるきっかけになるかもしれません。

悪いことが返ってくるのなら、いいことも返ってきます。

あなた自身で蒔いた種が、いい種であればあるほど、

あなたの人生をより素敵なものにしてくれるでしょう。

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