#29 オススメ本!十二国記

 

皆さん。こんにちは。山愚痴企画のまいまいです。

これから月曜日は、本の紹介をさせていただこうと思います。

 

十二国記

最初の一冊を何にしようか考えていたのですが、

やはり、これしかないと思いました。

それは、『十二国記』(作者:小野不由美)

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十二国記のあらすじ

いい子でいようと、人の顔色を窺って生活を送っている

どこにでもいる女子高生の中島陽子。

 

ある時学校に謎の男性が現れて陽子の前で突然膝をついた。

 

次の瞬間、

巨大な鳥の化け物が学校を襲う。

 

訳が分からず、謎の男性に守られながら、

陽子は異世界へと訪れることになるのだが、

異世界へたどり着いたら、謎の男性は姿を消しており、

そこには自分一人しかいなかった。

 

右も左もわからない世界で、

妖魔に襲われながらも、どこに行けばいいのかわからずさまよう陽子。

人に騙されそうになったり、なぜか役人に追われている中、

ついに、力尽きて倒れてしまう。

 

なぜ自分はこの世界に連れてこられたのか、

なぜ自分は役人に追われ続けるのだろうか。

なぜこんなにも悪意にさらされなければならないのだろうか。

 

倒れた陽子を救ったのは、一匹のネズミだった。

ネズミは人の言葉を話し、楽俊と名乗った。

 

陽子は楽俊と接するうちに、

この世界のこと、そして、なぜ自分が終われているのか、

自分のしなければならないことが何なのか向き合うことになる。

 

十二国記のすごいところは、むき出しの感情

十二国記の一番引き付けられるところは、

いいところも悪いところも、人の感情がむき出しにさせられるところだ。

 

陽子は突然異世界に放置され、

訳も分からないなか、妖魔にも人間にも追われ、

とにかく追い詰められていく。

 

人の顔色を窺って、どうにかその場を取り繕って生活していた

女子高生であった陽子には、つらい現実だった。

 

そして陽子の考えや、どんどん傷ついていく様子、

それでもはいつくばって生きる様、

そんな誰も信じられないどん底の状態で出会った

一匹のネズミを通して知る、この世界と、人を信じる心。

 

とにかくすべてがむき出しで、

醜い感情も、情けない思いも、すべてがこちらにダイレクトに伝わってくる。

 

だからこそ、この物語の主人公を通して、

自分の視界も開けるような気がする。

 

どんなに絶望的な状況でも、はいつくばってでも生きて、

どんなに裏切られても、また人を信じる勇気を持ち、

前向きに生きていく姿に、励まされるのだ。

 

そして自分自身も、こうでありたいと思うようになる。

 

主人公とともに、読者もまた、成長を促してくれる作品なのだ。

 

まとめ

私が十二国記と初めて出会ったのは、

陽子と同じ高校生の時。

だからこそ、陽子の気持ちがとにかく理解できた。

 

学校という狭い社会の中で、

一度嫌われてしまったら、その空間でいかに生きずらいのか理解できる。

だからこそ、私は陽子の生き方が卑怯だと思えなかった。

 

でも、その生き方が、自分らしい生き方でないのもまた事実だった。

 

人に裏切られたから、誰かに嫌われたから

だから自分もまた、だれも信じず、すべての人を嫌うのか。

 

目には目を、歯には歯をと考えるのなら、

それも正しいのかもしれない。

でもそんな生き方はむなしい。

 

どんなに裏切られても、裏切っていい理由にはならない。

楽俊を信じると決めてから、突然強くなった陽子の姿が

とてもかっこよく、見える。

 

誰かの顔色を窺って、おどおどしながら過ごしている女子高生はそこにはいない。

自分の意見を持ち、それに責任を持つことが、

それほどまでにかっこいい姿になるのかと、当時はあこがれた。

 

それと同時に、こんな人物でありたいと思うようになった。

私も陽子のように、

はいつくばってでも、突き進んでいくような強い人になりたい。

 

陽子は私であり、そして私のなりたい姿でもある。

 

この本を読むと、当時の私の姿が目に浮かぶ。

今の私は当時の私の望んだ姿だろうかと自分を見つめなおすきっかけになる。

 

何歳になっても、

この本を読むたびに、私は自分自身を見つめなおすきっかけをくれるのだ。

だからこそ、この作品は、私の中で永遠に生きていくのだと思う。

 

ぜひ高校生の人に読んでほしい

でも、大人になってから読んでも十分楽しめる作品でもあります。

 

ぜひ読んでほしい一冊です。

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