皆さん。こんばんは。山愚痴企画のまいまいです。
毎週月曜日は、私の好きな本をご紹介。
本日ご紹介する本は『この音とまれ!』です。
『この音とまれ!』は音と青春のぶつかり合い
ジャンプスクエアで2021年11月現在も連載中の本作品は、
元不良の少年愛(チカ)がおじいさんの作った筝曲部に入り、
琴とそれに携わる人たちと向き合っていくことで、
お互いに成長していく物語です。
若いからこそ、むき出しの気持ちに振り回されながらも、
それを抑え込もうと必死になったり、
部活動だから人と比べられて、劣等感にさいなまれてしまったり。
でも、筝曲部で一つの演奏をみんなで仕上げるにあたり、
本気でぶつかり合い、本気でことと向き合うことで、
数々のハードルを乗り越え、
そしてその乗り越えるたびに、彼らの人生が「音」に組み込まれていきます。
高校生でありながらも、
自分の気持ちや、ほかの人の気持ちを受け止め、向き合ってきた彼らだからこそ
素直で、そして人を惹きつけることのできる音を奏でることができるのでしょう。
『この音とまれ!』のいいところ
この本を読んでいると、
もっと学生時代に部活動に真剣に取り組んでいればよかったなと後悔します。
でも、今まで自分の人生でも、山あり、谷あり、谷あり、谷あり・・・で
本当に散々だったかもしれないけれども、
谷をのりこえてきた自分だからこそ見える景色とか、
誰かにアドバイスをしてあげることができるのかもしれない。
成功よりも、失敗の数が多い方が、
人の魅力が増すし、人として成長するのかもしれない。
悔しい思いはあっても、歯を食いしばって耐える彼らを見ると、
自分も頑張らなければと思わせてくれる作品です。