何十年越しに応援していた女子ソフトが金メダル

ちょっと遅くなってしまいましたが、

女子ソフトの皆さん、

東京オリンピックでの金メダルおめでとうございます!!

 

毎回オリンピックは

女子ソフトと柔道しか気合い入れてみてません(笑)

 

特に女子ソフトは、シドニーの時に偶然見て以来大ファンになってしまいました。

 

2000年、シドニーでの悔しい銀(女子ソフト)

私のオリンピックの女子ソフトはまりのきっかけは、

2000年のシドニーオリンピックを見たのがきっかけなんです。

 

シドニーの時に、決勝まで進んだので、たまたまみてみたんです。

 

すごくいい試合で、最後までお互いに譲らないプレーだったんですけど、

最後の最後で、

センターかな?その人がコロンと転がってしまい

惜しいところでボールが頭上を越えてしまい、負けてしまったんです。

 

そしてその選手は、毎試合全力で走って一番遠いポジションに向かっていくので、

とても明るくて、笑顔がかわいくて、好感度の高い選手だったんです。

 

でも、女子ソフトのハイライトが流れるときに、

必ずその選手がコロンと転がってボールを取り逃すシーンが映るんです。

「なんでそんなシーンばかり毎回流すんだよ!!!」

「あんなにいい試合だったのに、なんでそこだけ切り取るんだよ!!!」

悪意さえ感じられるテレビの編集にイラついてました。

 

私が見ているだけでも、イラつくくらいですから、

きっと一緒のチームの人はもっと悔しかったろうな~と思います。

 

だから、私はあるテニス選手が、

負けた選手の心を折るようなメディアの質問に疑問を投げかけていましたが、

その時に、私はこのシーンを思い出しました。

 

女子ソフト銀メダルの瞬間の映像はずっと使われつづける・・・

オリンピックはご存じの通り、4年に一回しかない。

2004年のアテネオリンピックの時には、

女子ソフトが前回銀メダルを取ったシーンを流すときに、

必ずあの映像が使われた。

 

「なんで・・・」

 

と愕然とするしかなかった。

まだテレビはこんなバカなことをするのか。

選手に対する敬意が全く感じられない。

 

そしてアテネオリンピックでは、銅メダル

 

2008年の北京で女子ソフトは雪辱を果たすも・・・

2008年で女子ソフトはオリンピックの競技から外れてしまう・・・

もしかしたら最後のチャンスになるかもしれない・・・。

 

そしてやはりここでも使われる、シドニーの時の映像。

 

私としては、

絶対に金メダルを取って、もう二度とあの映像を流させないでほしい。

ただその一心だった。

 

そして驚いたのが、

シドニーで銀、アテネで銅メダルを取った時の宇津木監督が

監督でなくなっていた。

そして選手としてオリンピックに参加していた

宇津木監督の娘が新しい「宇津木監督」として挑んでいた。

 

そして元宇津木監督は解説者として応援。

そしてその解説は、女子ソフト愛にあふれていて、

監督であったからこそわかる采配であったり、

選手たちの思いや、今まで歩んできた道のり、

そして日本の選手だけでなく、

相手国の選手でも、いいプレーをすれば「ナイスプレー」と称賛を送る姿は、

本当にソフトが好きなんだな~と感じさせた。

 

そして一番有名なのは

ラスト、上野選手の打ったボールがサードに転がり

「よし!」

そのままボールをすぐさまセカンドに送りアウト

「よし!」

そしてそのボールはファーストに流れるように向かいアウト

「よーーーーし!!!」

 

解説者でありながら、

心からあの試合を楽しみ、そしてテレビで見ていた自分たちの声を代弁してくれた

「よし! よし! よーーーし!!!」

は、その後、あのころんと転がってしまった映像に代わって流れるようになりました。

 

もちろん連投した上野さんの根性というか、体力というか、

とにかく気迫がすごかった。

でも、流れるようにラストにアウトを取った守備ももちろんすごかった。

 

スポーツを見て感動したのは、この試合が初めてでしたね。

シドニーからのドラマやくやしさから、

自然と力が入ったし、興奮冷めやまぬってこういうことかと思った。

 

2021年の13年越しの女子ソフト

あの試合から13年。

上野投手はまだ選手を続けてくれていた。

上野さんが投げている。ただそれだけで元気づけられました。

 

13年の間に

上野さんにボールが当たって顎を骨折したりしていた経緯を知ったり、

オリンピックという目標がなくなってしまった

燃え尽き症候群のような状態になったけれども、

それでも続けてくれて、13年後もまた投げている姿は、とにかくかっこよかった。

 

そして今回の選手層は、

北京を経験している人もいたけれども、新しい世代もいて、

こちらはむしろ、北京を見ていた世代。

 

13年は長いな~と改めて思い知らされました。

 

だって、よく「オリンピック3連覇」って言われるけれども、

その人たちは初めて金を取った時から8年の歳月が流れてるんです。

でも、女子ソフトは、13年も時が空いてるんですよ。

3連覇でさえ難しいのに、

13年越しに選手を続けて、再び金メダルを取るということは、

どれだけすごいことなのか、もっとピックアップするべきだよ!!

 

だからこそ、上野さんや山田さんはすごいんだよ。

たぶん体力も13年前のようにはいかないと思う。

でも、再びオリンピックの舞台に上がり、金メダルを取るすごさ。

本当に尊敬します。

 

そして、上野さんが投げることは、打撃陣を盛り上げたんだと思う。

上野さんが投げるときには自分が打つ。

と考えた選手はきっと1人ではなかったはず。

 

今回のオリンピックは、本当に打つ方もすごかった。

交代で入ったピッチャーの後藤さんもリズムが独特で、

ばんばん強気のボールを投げている姿は圧巻。

選手層の厚さは、見ている方にも安心感がありました。

 

そして最後の最後に、やはり上野さんを投入した宇津木監督の素敵な采配。

 

やっぱり女子ソフトには上野さんは欠かせない。

そんな気持ちが見えました。

 

そして今回も光る宇津木さんの解説。

相手チームにも「ナイスプレー」

とにかく女子ソフトが好きなんだと解説越しにも伝わってくる。

 

ラストの胴上げの前に「重いよ・・・」といったのにはちょっと笑ってしまった。

親子だからこそ言えるところにも、好感が持ててしまう。

 

女子ソフトには、ドラマがある。気持ちがある。

本当に女子ソフトには毎回ドラマを感じる。

スポーツなのに、一試合一試合、ドラマを感じる。

 

顎を骨折した経験を経ながらも、オリンピックの舞台に戻ってきた上野さん。

上野さんが投げるからには負けられないと頑張った選手たち。

 

そして、自分が監督時代には、金メダルは取れなかったけど、

解説者として女子ソフトを応援し、盛り上げてくれた宇津木さん。

 

そのどれもが欠けていたら、ここまで面白くなかったと思う。

金メダルは取れなかったかもしれない。

 

毎回女子ソフトの試合は涙なくして見られない。

手に汗握りながら応援してしまう。

 

毎年運動会は雨になってくれないかなと祈っているほど

スポーツは全く嫌いな私が、

なぜか女子ソフトだけは心から応援してます。

 

だから改めて、

金メダルおめでとうございます!!!

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